長野で触れたい、この景色、芸術。

草間彌生 かぼちゃ Magazine

名古屋駅からしなの号に乗車し、松本駅に降り立つと駅構内右側の大窓からは北アルプス方向に抜けた景色が広がる。蒸し暑さからも解放され、駅構内からでる前から空気そのものが本当に澄んでいる気がしました。

一週間ほど前に突然決めた長野県松本市という旅の行先で、これほどまでに心が解きほぐされるとは思ってはいなかったです。とても良い経験、素敵な景色、出会いがあったので今月のGene-rich雑誌で掲載することに。

生きている、自分のなかでだらだらと、もぞもぞと、日々の生活のなかでは。蠢き必死に蓋をしていたものがまだ。

・旅先は長野県松本市、安曇野、明科

松本といえば「松本城」「四柱神社」そして今回ぼくが何よりも行きたかった「松本市美術館」があります。
お昼過ぎに松本駅に到着し、お城口からエスカレーターで下ると左側には名物の「お蕎麦」「山賊焼き」のお店がありました、そんな中、なぜかラーメンを選択しエネルギーを補給。

ラーメン
ラーメン,おおぼし

味も美味しく、食べ応えもあり、学生さんは学生証提示で大盛に無料で変更可能でした。
学生も実際1グループいて、地域で人気のラーメン屋さんだったのかも。
価格もたしか1000円いかないくらいだったので松本駅到着の最初のご飯にぜひおすすめです♪ 

そのまま「たびのホテルlit松本」でチェックイン。ビジネスホテルなんかな、たぶん。
もの凄くお手頃価格にもかかわらず、ホテルでは17時からウェルカムドリンクがあり、ビールをいただきました。他にも朝にはコーヒーを無料で飲むことができたり、夜にはお茶漬けを無料で食べることができたりと部屋も綺麗で大浴場もあり快適でリピート確定です。

朝食バイキングもほんとにクオリティ高く、どれを食べても美味しかったです。
食べ過ぎてお昼ご飯いらなくなるくらい(笑) 

 特集展示「草間彌生 魂のおきどころ」 

楽しみは最後にとっておくという人も多いかもしれません。でも松本市美術館って月曜日お休みなんです、どこの美術館も月曜お休みって多い印象。今回は2泊3日を予定していて到着したのは日曜日だったため開館していました。
移動で少し疲れはあるものの、何だかテンションが上がってきたために急遽向かうことに。

どの作品も凄まじいエネルギーで圧倒されるものばかりでした。
写真を載せることができないのが残念ですが、それでいいと思っています。ぜひ現地に行って体験してもらいたい。

「悲しみのシャンデリア」や「無限の網」「天国への梯子」僕がずっと見たかったのが天国への梯子だったため見れるかな、急になくなったりしていないかなと不安ではあったのですが展示されていて思わず両の手を握り、よっしゃー!っと小さく放ちました(笑)

草間彌生さんの作品はどれも魅力的に感じますが、1つ思ったのが延々と無限に続くものがテーマになっていたりするのかなと思いました。 悲しみのシャンデリアも鏡面を使用していますし、天国への梯子もそう。
上に掲載している唯一撮影OKだったカボチャに描かれている草間彌生と言えばの水玉だって、網だってそうです。

水玉、シャンデリア、網、梯子。それら単体でも成り立ちますが、それらのなかにある延々と続くことができるもの無限にもなるものを追い求めたていたりするのだろうかと感じました。

展示室の一角に壁にかかれた草間彌生さんの詩があるんですよ。文はいまから行く人もいるしそもそもここに掲載できませんが、その中に追い求めても届かない何かを追う、みたいなそんな感じの一節があってそういうことなのかなと気になりました。

幼少から幻覚や幻聴があったそうです、自分の中から湧き上がってくる何かを書き留めて、生きてきた。
1929年生まれ、いまでは想像もできないくらい本当に生きるのに辛く、厳しい時代だったと思います。
戦前から戦後まで、いまのような男女平等を謳う世の中でもなかったはず。

「闇に埋れる我青春」という作品があるのですが、この作品が1975年のもの。心の底にずっと伏せていた青春を振り返る思いがここに凝縮されているような気がしました。 
ほんとの意図はないかもしれませんし、まったく、別のものかもしれませんけれど。

かぼちゃだってそうです、なんで南瓜なんだろうって松本市美術館で草間彌生さんの作品や生まれた時代を知るまで何でだって思ってました。

何故かの掲載はなかったのですべて憶測ですが、おそらくは戦争です。

戦争中は食べるものがないから、お米の配給も限られていて芋や南瓜の栽培が盛んにおこなわれている地域が多かったはず。1929年生まれなので1941年、12歳くらいの頃戦争が始まるわけです。ものすごく多感な少女が多感な時期を戦争という世の中が壊れる音のなか生きるんです。救いの象徴なのか絶望の象徴なのか、はたまた全く関係ないのかは分かりませんが僕はそうなのかなと感じながら作品を見ていました。

松本市美術館 外 水玉の自販機

帰りにみた自販機もとってもかわいかったです♪ 右上の水玉缶が購入できるコカ・コーラではなくオブジェだったのが少し残念でした(笑) 買えたらきっとすぐ売り切れちゃうんだろうな。

・安曇野、水がとにかく綺麗。明科、どこか懐かしい雰囲気

2日目は安曇野のわさび農場へ。とにかく自然を感じたくて、行く予定はなかったのですが
(お前は何をしに長野に行ったんだ。ん?草間彌生に触れにいったんです、当初の目的はここのみ)
流石にずっと松本市美術館を訪れるわけにもいかず。 googleでどこか行けそうな場所はないかと検索。

「大王わさび農場」へ向かうことに。水車と透明度の高い、少し青さえ感じるような水が印象的で行き先に決定しました。

明科から安曇野 道中でみた川

松本駅から明科駅へ、そこからバスで大王わさび農場へ向かう予定だったのですが、Google先生に惑わされ、まさかのバス運休日。

歩きは流石にきつく、1時間では到着も無理そう。タクシーは行きはよいよい帰りはどうなる(笑)となり遠慮。

これはもう明科を散策して帰るしかないかなと思ってました。
町の雰囲気を味わって駅に戻り周辺地図を見ていたときに「HELLO CYCLING」を発見!
これは行けるぞ!きたーーー!となってレンタル、わさび農場へ向かって自転車を漕いでいると曇りだったのに晴れてきて景色も気分も上々に♪

大王わさび農場は観光施設として人気らしく、多くの観光客のかたがいました。
海外からこられている方々も多く、WASABIー!!とわさびについて何やら仲間と語っている人もいました。
印象的だったのがわさびソフトクリーム。特有のツンっとした感じは一切なく、わさびの食感がとてもマッチしていて美味しかったです。

そしてかわいいオブジェも(笑)

場内はとても広く、神社もありました。大王わさび農場の大王さまって実在した人物なんですって。
びっくりしました。恐ろしく強い大王さまの胴体がこの地に埋まっているとされているらしいです。
ちょっと攻めの気質が強かった大王さまらしく、目をつけられていたのか攻めるつもりはなかった地域からも攻撃されてしまって相手の武器や数が多かったのかな、倒されてしまったそうです。

大王の強さを恐れた人々が蘇ってくるのではないかと不安になり、二度と蘇ってこないようにと地域ごとに体を埋めていて、ここには胴体を。そんな感じのことが書いてあった気がします。
祠はあとから立てられたものみたいに書いてあったのですが流石に撮影ってなんだかできず、皆さんも現地でみてみてください。

わさび 水温が上がらないように黒幕を広げている

わさび栽培は5月ころから10月初旬ころまで、水温が上がり過ぎてしまわないようにこうして黒幕を広げているらしいです。まるで木漏れ日のようなものを作りだし、15℃だったかな、そのくらいの水温が自然に保てるようにしているみたいです。隙間からのぞく水流とわさびの葉が涼しげで、心地よさそうでした。

水車は場内に入る入口の左奥の方にあり、風情があるというかなんというかもうずっと眺めていられるくらい穏やかな空間がそこにはありました。 静かだけれど、力強さを感じる。

自然エネルギーは満タンに♪自転車をのんびり漕いで駅に向かいました。

長野にきたときには何度でも立ち寄りたい、そんな場所ができました。

・松本城へ、夜は空中に浮いているように幻想的

安曇野から明科へ明科から松本へ。さすがに歩きまわって漕ぎまくって疲れたためいったんホテルに戻り少し休憩。

シャワーを浴びて喉が渇いたので何か飲みたいと思っていると、ホテルの部屋についていたキッチンに「長野は水が綺麗だからこの水も飲めるんです」みたいなことが書いてあって、兎に角のめるらしいので飲んでみることに。

お部屋にあったマグカップに水道水を注ぎごくごくと。めっちゃくちゃうまい!が感想です。
ほんと何これ、めちゃくちゃ柔らかい気がするしすーっと入ってきて美味しーってなりました。

そこまでお腹は減っていなかったのですが、やっぱりせっかくだしと夜の松本を歩いてみることに。
繫華街?みたいに結構にぎわっていて、多くの飲食店と風情ある街並みのマッチが最高でした。

四柱神社の場所を知らなかったのですが、彷徨って橋を渡ると目の前にありました。
何だかとっても幻想的な空間で、お参りはまたお昼にちゃんとこようと決めそのまま街中を歩いていくことに。

散歩 なかなか雰囲気のある看板

さて、結構遠くまできたし、そろそろどこか目的地を決めようとスマホを取り出して地図を開くと「松本城」がもうすぐ近くにあると分かりました。これは行くしかない!夜ってあいているのかな、でも外からだけでもきっとライトアップはされているだろうから見てみたい!とおもって向かいました。

夜に行って大正解!もう本当に綺麗で、雰囲気抜群!綺麗な写真が撮れました

その写真がこちらです。

これスマホですよ?もちろん僕の撮影センスもですね、少しあると思うんです(笑)
でもそれらを差し引いても、兎に角美しい。
周囲の人々の静かにお話する感じもとってもよかったです。松本城、昼は城内へ、夜は城外から。ぜひ♪

・名残惜しいけれど、いつかまた

2泊3日は本当にアッという間でした。でも何だろな、時間が過ぎ去ってしまった感じではなく、ギュッと凝縮された濃密な時間を味わった感じです。とっても楽しかったし、素敵な経験ができました。

皆さんにもぜひ、訪れてほしい場所です。

最終日には四柱神社にお参りに行き、ラーメン食べて帰りました。この旅でどんだけラーメン食べるんだってくらいラーメン食べた気がします(笑)

小麦そば 池

メンマが好きで、食べ比べのメンマも頼みました。写真とは別皿できたのですが、デフォルトでもメンマが贅沢にのっていたのでテンションあがりました♪ 
せっかく旅の〆のご飯だしと+30円で手もみ麺を頼んだのですが、今度は通常の麵も食べてみたいなって思います。

人も温かく、大自然にも芸術にも触れることができる長野県、素敵だぜ。
コーヒー片手に皆さんもぜひ♪

コーヒーの世界が広がる、毎日を特別な一杯に。

「贈りものを、豊かにしよう。」

この信念は、身近なだれかへの贈りものを豊かにする、という意味ではありません。

あなたのことです。先祖から贈られた遺伝子、それが贈りもの。
あなたが遺伝子から豊かになるような経験、体験、冒険を届けることができたら。そんな思いからきています。

Gene-richは、単なるコーヒー豆の販売にとどまりません。

コーヒーと短編小説を通して、あなたの人生がより豊かになれるようにサポートできればと考えています。

ぜひ、この機会にGene-richをお試しください。

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